障害のある子供にとっての食事の意義について

障害のある子供にとっての食事の意義
一般的な子供は母体の中にいるときから羊水を飲み、生まれてからは哺乳する力を持ち自分で教わることもなく母乳やミルクが飲めます。3歳くらいまでにはいろんな食べ物を自分の口から食べられるようになり成長していきます。
ですが障害のある子供の場合は食事をすることがとても大きな課題になり、生きることさえも危うくなる場合があります。口腔内、唇、顎、舌と筋肉の発達の遅れで本来なら美味しい!と感じる食べ物がそうではなくなってしまうケースがあります。
食事とは生存のために栄養素やエネルギーを得ることももちろんですが、食事をするということがはどんな食材がどのように調理され、食べ方や一緒に食べる相手は誰なのかと言う健全な成長期に必要な学びがたくさんあります。社会的な営みに食生活は欠かせないのです。
障害には個人差があり、子供によって様々です。栄養量も変わっていき、定期的に医師、看護師により経過を観察し見守っていかなくてはなりません。
摂食や嚥下により二次的な障害でますます食べることの行為が困難になり発達を妨げる場合も見られ、誤嚥による合併症が出る時には長期的な食形態や経管栄養が必要になります。経管栄養の種類には口腔、鼻腔からチューブを入れ胃、十二指腸、空腸まで挿入し消化器管に栄養剤や流動食を注入する方法と胃ろう、腸ろうにチューブを接続して注入する方法があり医師が子供の様子を見て判断します。
この場合栄養量と水分量は非常に重要で小児は成人と比べ水分の不足で脱水症状にもなりやすく栄養量は体重における必要量も成人に比べると多くなるのです。
加齢とともに経口から食べ物を摂取できなくなる場合は経管栄養と言う選択肢が出され、母親のショックは特に大きくなります。
導入時には母親の援助も忘れてはなりません。そのようなことになっても食べる意味、味覚、嗅覚の発達が損なわれないように本人の食べたいものを楽しむ程度に口の中で味わう程度の支援を行うようにします。胃ろうなどで経口摂取の経験がない子供には胃や腸の働きが弱いため慎重に行い最初は重湯から開始します。徐々に慣らしていくことで計画的に栄養の形態や量、内容を決め医療と連携しながら進めていきます。